来福・縁起の神として古くから信仰されている來宮神社(きのみやじんじゃ)。境内にある樹齢2千年を超えるご神木「大楠(おおくすのき)」は、全国2位の巨樹の認定を受けているそうで、その何とも言えない不思議な生命力が神社全体を包み込み、熱海を見守るご神木の社として人気の観光地となっています。

今回は、來宮神社の境内の様子や駐車場、犬連れ参拝の注意ポイントをWan-Vanlife 目線でレポートします!
この記事はこんな人におすすめ
・伊豆・熱海エリアで犬連れで参拝できる神社仏閣を探している
・来宮神社の境内の様子や犬連れで行ける範囲が気になる
・来宮神社の駐車場事情が気になる
・来宮神社のカフェやテラス席の様子が気になる
來宮神社の基本情報
JR熱海駅から一駅、来宮駅から徒歩約5分の「來宮神社」は、全国四十四社のキノミヤジンジャの総社として信仰を集めている由緒正しく歴史ある神社です。

特に、本殿の後方にある樹齢二千百年、幹の太さ24メートルにもなる楠(くすのき)の御神木は、国の天然記念物にも指定されている巨樹で、幹を一回りすると一年寿命がのびると伝えられているほか、願い事のある人が思うことを誰にもいわず一回りすると願い事がまとまる、とも言われています。

木の周りをまわると寿命が延びるときいて、お母さん、「あなたたち絶対回るわよ!」とすごい剣幕だったわよ。



オカンの鼻息で寿命が縮むぞ…
來宮神社の基本情報
施設名 | 來宮神社(きのみやじんじゃ) |
拝観料 | 無料 |
住所 | 静岡県熱海市西山町43-1 |
アクセス | 【車で】 東名高速厚木ICより小田原厚木道路、国道135号(小田原・熱海)経由で60㎞、約80分 【電車で】 JR東海道本線 熱海駅から徒歩18分 JR東海道本線 来宮駅から徒歩5分 |
進入路の狭さ 車の入れやすさ | 周辺道路は整備されていますが、道幅はそれほど広くありません。 |
駐車場 | 公式 P2:15台 P3:25台 09:00-17:00 90分 300円 ・授与品(御朱印含む)1,000円以上で90分無料、御祈祷者の方は無料サービスあり ※駐車場については詳細後述 |
営業時間 | 9:00~17:00 (祈祷の受付は16:30まで) 季節や行事によって変動あり。詳細は公式HPで |
カフェ等 休憩場所 | あり テラス席は犬連れOK! おしゃれなカフェや眺めの良いカウンター席があります。 |
散歩道 | 境内の散策はリードで犬連れOK 段差が多いのでペットカートは取り回しが難しい。 |
その他 | 建物内には犬を連れて入れません。 御朱印受付やお水とり受付も建物内のため犬連れでは入場不可。 マナーパンツ着用など排泄系のマナーは必須。 |
來宮神社のSNSフレンドリー具合とカフェの雰囲気をチェック
歴史も由緒もある来宮神社ですが、最近は「心さやかに参拝できる環境つくり」というプロジェクトに取り組んでいるそうで、境内の様々な場所に、写真映えを意識した仕掛けやスマホを置くスタンドが設置されています。



境内を掃除した落ち葉でハートマークをかたどっている場所があったり、ご神木を眺めるのに最適な角度のスタンドベンチやバルコニーが設置されていたり。
神社の入口にもスマホ撮影用スタンドが!


ご神木を眺めるためのスタンドベンチや楠を間近に感じる高台にある有料席の「坐 KURA」。
工夫が満載で面白いです!







SNS映えプロジェクトのおかげで、海外のお客さまや若い人もとっても多いのよ。
また、境内には数カ所のカフェがあり、テラス席は犬連れで利用することができます!
テラス席はベンチ含めて40席くらいあり、ソファ席や神社を眺めるカウンター席などもありました。
来宮神社の休憩スペースとカフェのテラス席。犬連れ利用できます。







訪問した日はまだ朝早くて営業時間外だったのでお客さんがいない状態でしたが、メニューもオシャレで、これまたSNS映えしそうなラインナップでした!


本殿を眺めることができるカウンター席や、大楠のご神木を間近に感じることができる「坐 KURA」という席は、また今度料してみたいなーと思うような素敵な雰囲気でした。





なんだかご利益がありそうな飲み物やお菓子があるらしいぞ。
來宮神社を犬連れで参拝する際の注意ポイント
熱海 来宮神社は、リードでの犬連れ参拝OKのありがたい神社です。もちろん神聖な場所ですので、マナーパンツなどの配慮は必要ですが、ご神木の周りの散策道や本殿の参拝など犬連れでお参りすることができます。
ただ、境内には階段や人の流れをコントロールするために一方通行が推奨されている狭い通路があり、ペットカートの取り回しはなかなか厳しいものがありました。
例えば、ご神木の楠(くすのき)に続くこの小径↓↓↓


映画「となりのトトロ」でトトロが住んでいたのが「クスノキ」だったということもあり、ご神木に続く小径はトトロの住処に続く抜け道をイメージしたでこぼこ・うねうねの素敵な造りになっています。
ところが、このでこぼことうねうねが、ペットカート泣かせ…。車輪がとられて前に進めず、結局カートを抱えて進みました。カートの種類にもよるのかもしれませんが、これがなかなかの苦行で周りの方にもご心配とご迷惑をかけてしまいました…。



カートよりリュックのほうがよかったみたいだったね…



小径の雰囲気そのものはとーっても素敵だったんだよねぇ。
やさしい外国のお兄さんが、カートを運ぶのを手伝ってくれました…。


もう一点の注意ポイントは、フルクローズのキャリーに入れていても犬連れでは建物内には入れないことです。
来宮神社の場合、お守りや御朱印などの窓口が全て「参集殿」という建物の中にあるため、犬連れのワンオペでは御朱印などの受け取りが難しくなります。



カフェの一部は野外からのカウンター注文方式のお店がありますので、犬連れでもなんとかなります。
神社仏閣で建物に入れないのはよくある出来事ですが、来宮神社は野外カウンター式のお守り授与や御朱印受付ではないので、その点は注意が必要です。
・階段や一方通行のうねうね小径があり、ペットカートは取り回しが難しい
・犬連れは建物内NG。御朱印やお守りは建物内受付なので要注意。
駐車場は第3駐車場かタイムズ熱海市営来の宮がおすすめ
続いて周辺道路と駐車場の様子です。来宮神社は、来宮駅の裏手の山あいにあり、周辺の道路環境はそれほどよくありません。神社周辺は歩行者や写真を撮影するのに気をとられている観光の方々も多いので、あまり神社の近くまで攻め込まず、徒歩圏内の広めの駐車場に停める方が気楽かもしれません。
その中で、まず第一の注意ポイントとして、「来宮神社 参拝者第一駐車場」は、パスやタクシーの一時待機所+ご祈祷などの予約車両の専用駐車場であるということ。
参拝者第一駐車場の案内看板





どこに行ってもとりあえず第一駐車場を目指す、という安易な考えを持っている私ですが、来宮神社ではこれがワナです。
第一駐車場に一般車は駐車できません。
さらに、第2の注意ポイントは、その第一駐車場に「一般車はP2かP3へ」と案内が出ているので、単純にP2とやらに向かうと、これが神社の裏手にあるものすごい坂道の上の狭い駐車場なのです。
公式第2駐車場(タイムズ熱海来宮神社第2)は、坂道が急で道幅も狭く、さらに台数が少ない(15台)。
おすすめしませんです。



第1Pも第2Pもダメ、なかなかトラップ続きね!
というわけで、公式の駐車場の中でマシなのは、第3駐車場(P3)です。第3駐車場(タイムズ熱海来宮神社第3)は入口の鳥居に向かって左手にあり、台数は25台で比較的スペースが確保されています。
公式のP2、P3に停めた場合、神社で1,000円以上のお買い物(祈祷含む)をすると、割引のサービスもあります。
ですが、この割引が必須でないなら、公式Pではありませんが、来宮駅前の市営駐車場(タイムズ熱海市営来の宮・58台)も停めやすいと思います。
来宮神社駐車場マップ


駐車場代はどこに停めてもそれほど変わらず、それほど高価でもないため、個人的には停めやすい広めの場所から歩く方が気楽な印象です。
まとめ
歴史も由緒もある神社でありながら、SNSでのマーケティングにも力を入れている熱海 來宮神社。神様の前で「映え」を意識しすぎるのは、なんとなく違和感あるような気もしつつ、SNSの素敵な投稿に興味を持って実際に訪れてみると、神社の風格やクスノキの佇まいに身が引き締まるような、トトロの温かさと、もののけ姫シシガミの森の凛とした冷たさの両方を感じるような、素晴らしい雰囲気を体感することができます。








そこには単なる「映え」ではない充実した不思議な空気があり、その空気を感じるきっかけがSNSであってもなくても、もはやどっちでもいいおおらかさもあるような気がします。
駐車場にちょっとしたトラップがあったり、犬連れでは御朱印がもらえなかったりしますので、そこはちょっと対策を考えつつ、ゆっくり訪問したい神社です!



たしかになんだかパワーを感じたぞ!



次回はツーオペで臨んで、カフェでスイーツを食べ、御朱印をもらいたい。そしてカートは持ち込まない!
伊豆・熱海エリアで犬連れレジャーを楽しむ際の参考になれば嬉しいです。
※上記は執筆時の情報です。詳しくは公式HPを参照してください。