我が家は犬連れくるま旅のお供に、車のシガーソケット(DC電源)から電源をとってお湯を沸かすことができる「ワクヨさん」を使っています。これが、犬たちのご飯をふやかしたり、自分たちが適温のコーヒーを飲んだり、身だしなみを整える蒸しタオルを作ったりするのに、とっても便利。
この記事では、車用 湯沸器「ワクヨさん(12V用)」の使い勝手と、注意ポイントをレポートします。
この記事はこんな人におすすめ
・車中でお湯を沸かしたい
・車載電気ポット「ワクヨさん」の購入を検討している
・「ワクヨさん」の使い方を知りたい
・「ワクヨさん」の残念なところが気になる
車中でお湯を沸かす。そのお湯の使い道とは?
そもそも、車中泊でもロングドライブでも「車の中でお湯を沸かす」ことは必須事項ではありません。お湯が必要な場合は、高速道路のサービスエリアやコンビニでいただける場合もありますし、キャンプであれば車の外でカセットコンロや焚火を使って沸かせばいいことです。
しかしながら、お湯が欲しいタイミングで手に入るというのは、くるま旅を一段と快適にしてくれると思います。我が家はのお湯の用途は、主に以下のようなことです。
くるま旅でのお湯の使い道
- ホットコーヒーを飲む
- 犬たちのご飯をふやかす
- お弁当にインスタントスープや味噌汁をプラスできる
- 蒸しタオルを作る
お湯は、無ければ無いなりになんとかなるものですが、あれば旅が豊かで健康的になる気がしています。
特に私はコーヒーが大好き。ドライブ中のコーヒーは至福です。買ってきた朝ご飯のパンに温かいスープをプラスできたり、お弁当にお味噌汁を用意できたりすると、食事の満足度が一気にUPします。
そして、くるま旅での犬たちのご飯。普段から「ふやかしご飯」を食べている鯉さんはもちろん、旅の道中は普段カリカリご飯のしゃもじ氏もふやかしご飯を食べるようにしています。ふやかしご飯は水分補給になりますし、消化に優しく、胃袋で一気に膨らまないので吐き戻しの予防にも役立ちます。
このように、まず飲み物や食べ物に役立つことはもちろん、意外と重宝するのが「蒸しタオル」です。
車中泊では、簡単にシャワーやドライヤーを使うのが難しいですが、蒸しタオルがあれば、洗顔のようにさっぱりしたり、髪の毛のハネを落ち着かせたりすることができます。
いろいろ便利だね!
楽しいくるま旅とはいえ、人も犬も普段と違う環境で過ごすストレスがある中で、些細なことがすごくありがたく感じます。
車用 湯沸器「ワクヨさん(12V用)」の使い勝手を画像でレビュー
具体的に「ワクヨさん」の基本スペックはどのような感じかというと・・・
ワクヨさんの基本情報
最大容量 | 400ml |
お値段 | 6,980円(執筆当時・メーカー公式) |
本体サイズ・重量 | W75×D75×H248mm・463g |
素材 | ガラス+プラスチック |
最高到達温度 | 99.7℃(沸騰) |
加熱温度調整 | できる |
保温機能 | あり |
お湯が沸くまでの時間 | コーヒー1杯分程度であれば、15分程度で沸騰 最大量の400mlで25~30分程度で沸騰 (メーカー公式より) |
操作性 | いくつかボタンあり 使うボタンを覚えれば分かりやすい |
給電 | シガーソケットから給電 消費電力110~120W 12V用・24V用の2種あり |
実際に車内でお湯を沸かしている状況を画像と動画でレビューします。
ワクヨさんを画像と動画でレビュー
\スクロールで画像チェック/
ワクヨさん 実際に稼働している様子
この動画を撮影した条件は、関東地方の真夏。水道水から給水したお水はスタート時の水温が28℃でした。水温28℃・400mlの水(ぬるま湯?!)を70℃まで温めるのにかかった時間は、13分程度でした。
個人的には、画像・動画のように現在の水温を表示してくれる仕組みが便利です。
ワクヨさんは沸騰レベルの温度まで加熱できることがセールスポイントですが、実際の利用方法としては、自分たちのコーヒーも犬たちのご飯も100℃である必要はありません。70℃か60℃くらいのお湯があれば十分なシーンも多いので、設定温度そのものを調整できることや現在の水温を見ながら臨機応変に対応できることも使い勝手がいいと思います。
水温が変化していく様子を眺めていると待ち時間もあまり苦になりませんし、好きな温度で加熱をやめることもできます。
ワクヨさんの残念なところと注意ポイント
犬連れくるま旅で活躍中の車載湯沸かし器・ワクヨさんですが、実はいくつか残念なところもあります。
ワクヨさん 注意ポイント
・ドリンクホルダーに収まらない
・最大容量が少ない(400ml)
・耐熱ガラス部分は高温になる(水温と同じ)
・ホルダーのゴムにほこりがつく
・電源部が防水ではない
・蒸気口があり、お湯が入ったまま傾けると熱湯が漏れる
このうち、一般的なドリンクホルダーにおさまらないことは、しっかり認識しておいたほうがいいポイントのように思います。
ステップワゴンのドリンクホルダーではホールドできません
一見、水筒のような形状でドリンクホルダーに収まりそうな雰囲気を醸し出しているにもかかわらず、微妙に直径が太く、ステップワゴンのドリンクホルダーでは全くホールドできません。もともとの形状が縦長で不安定なので、上記の画像のような状態だと、あっという間に倒れてしまい、とても危険です。
このため、ワクヨさんにはワクヨさん専用のホルダーが付属しています。しかしながら、この専用ホルダーはエアコン噴き出し口に設置する昔ながらのタイプで、ワクヨさん使用時以外は使わないので我が家では使っていません。
ワクヨさんの専用ホルダー
また、ゴムのホルダー部分(画像の黒い腹巻のような部分)にホコリが相当くっつきます。この記事の画像や動画でも、ホコリがバッチリ写っています。。。湯沸かし機能には関係ないことですが、飲食の清潔感という部分でちょっと気になるところです。
そのほか、構造上、給電部が防水でないことや蒸気口から熱湯が漏れる(蒸気口なので当たり前)という側面があります。
このような点を総合すると、ワクヨさんで「ワンオペで走行中にお湯を沸かす」ことは危険だと思います。
結果的に、車を停めた状態で使用するのが最も安全に使う方法です。走行中に使うなら、万が一ぶちまけても火傷しない程度の設定温度で助手席の使い慣れた人にお願いするのが現実的な方法という印象です。
走行中ワンオペでお湯を沸かすのは危険!
また、もし筒形のカップラーメンを2名で食べようと思うと、お湯は300ml×2名分=600ml必要です。ワクヨさんの最大容量では足りません。真水から熱湯までは20-30分時間がかかりますので、二人同時にカップラーメンという場合は注意が必要です。
どうしてもラーメンを食べたい時は、一人ずつだな!
まとめ ワクヨさんのいいところ
今更ながら「ワクヨさん」とはなかなかトラディショナルなネーミングですが、分かりやすくてついつい呼んでしまいます。おしゃれとは程遠い外観にも愛着が湧いてきました。
使い勝手についても惜しいところはありますが、総じて今のところ便利さが上回っています。
ワクヨさんの便利なところ
我が家の場合、旅の道中で「犬たちの食事をふやかしたい」という要素があったため、ワクヨさんを入手する前からお湯の確保は大事なことだったのですが、長らく「自宅から水筒に入れた熱湯を持っていく+途中の高速SAでお湯をいただいて使う」でなんとかしていました。
しかし、ワクヨさんがやってきて、いつでもお湯にアクセスできる旅を一度体験すると、もう元には戻れないなーというくらいのお役立ちアイテムになっています。
車中泊の旅を快適にアップグレードするアイテムとしておすすめです!
ワクヨさんのおかげで鯉たちのごはんがいい感じで提供されるようになったわ