犬連れでドライブするとき、犬たちをどういう状態で車に積載するかはとても重要な問題です。何より人も犬も安全であることが一番、そのためには犬に落ち着いておいてもらわないといけない、ロングドライブで疲れない快適さも大事、一休みする時や車中泊の時、取り回しやすい構造もあると嬉しい、などなど。
せ、積載?!
しゃもじには特にその言葉が似あうわよ・・・
犬連れドライブ好きの我が家は、これまでさまざまな方法で犬たちを車に乗せており、それぞれよかった点もありましたが惜しい部分もありました。
しかし、昨年購入したホンダの純正ドライブボックス「HONDA ホンダ 純正 ペットシートプラスわん2」が、本当に使いやすく、今のところ惜しい点がありません!
今回はホンダドッグのドライブボックスの詳細についてレビューします。
我が家はHONDAステップワゴンに装着していますが、ホンダ車以外の車にも装着可能と思われます!
この記事はこんな人におすすめ
・ペット(小型犬)を車に乗せる方法が気になる
・犬連れで快適にドライブしたい
・犬用のドライブベッド・ドライブボックスを探している
・HONDA ホンダ 純正 ペットシートプラスわん2の使い勝手が気になる
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犬用ドライブベッドに求める条件
犬用のドライブベッドに求める条件は、犬の性格や好み、大きさ、犬種の特徴(毛が良く抜ける犬種、短頭種で暑がり、など)によって千差万別あると思います。条件を全て満たすものはなかなか見当たらず、条件の中で優先順位をつけなくてはならない場面もあるかもしれません。
とはいえ、大前提として、以下の3つが大きなポイントになると思います。
犬用ドライブベッドに求める大前提
①人も犬も安全であること
②犬が落ち着ける快適さがあること
③お手入れしやすい・着脱しやすいなど求める機能性があること
ちなみに我が家の場合、2頭の犬の性格が全く違うので、それぞれの安全と快適を確保するためにドライブの時は2頭バラバラに乗ってもらっています。今回レビューするのは、白いほう・鯉(こい)のドライブベッドです。
本当は2頭仲良く同じボックスで・・・なーんて夢見ていたけど、そうは問屋が卸しませんでした。
黒いほうのドライブの様子はまた今度。
白いほうのドライブベッドを選ぶにあたり、私はいつも以下のようなことを気にしていました。
犬用ドライブベッドに求める条件
犬用ドライブベッド前提条件 | 前提条件を満たすために必要な条件 |
---|---|
①人も犬も安全 | ・飛び出す、落ちるなどの危険がない ・車のシートにしっかり固定できグラグラしない ・万一の時の安全(シートベルト)機能がある |
②犬が落ち着ける快適さ | ・通気性が良い ・寝返りがうてる程度の程よい広さ ・犬の好みに合うクッション性 ・あご乗せできる ・飼い主(ドライバー)が見える |
③その他の機能性 | ・着脱・組み立てがスムーズ ・必要に応じてクローズできる ・必要に応じて小さくできる |
意外と細かいねぇ!
あなたがね。
また、このような条件の背景となった犬の特徴や性格、人間側の都合は以下のようなことです。
犬用ドライブベッドの条件 | 背景にある犬の特徴・性格、人間の都合 |
---|---|
・飛び出す、落ちるなどの危険がない ・車のシートにしっかり固定できグラグラしない ・万一の時の安全(シートベルト)機能がある | →暴れるタイプではないが停車すると飼い主の方に行きたがる →横揺れすると車酔いしやすい →走行中はよく寝るので万一の際には転落や衝撃が心配 |
・通気性が良い ・寝返りがうてる程度の程よい広さ ・犬の好みに合うクッション性 ・あご乗せできる ・飼い主(ドライバー)が見える | →どちらかといえば暑がり →広すぎるとグルグルして車酔いしやすい →包み込まれるようなフワフワが好き →あご乗せが大好き →前方を見ていれば落ち着いているし酔わない |
・着脱・組み立てがスムーズ ・必要に応じてクローズできる ・必要に応じて小さくできる | →面倒な着脱や組み立てはいやだ →カラーやハーネスなし過ごす安全なハウスとして使いたい →車中泊の時コンパクトにしたい |
我が家の鯉(こい)は、基本ドライブ好きですが、何かが気になって落ち着かずにウロウロしたり山道などで横揺れが続いたりすると車酔いしやすい犬でもあります。そのため、あご乗せして前(進行方向)を見ることができるもの、は特に必須条件でした。また、ドライブシートそのものがグラつかないことも重要でした。
そして、このような細かい条件をすべて満たしてくれたのが、HONDA ペットシートプラスわん2だったのです。
HONDA ペットシートプラスわん2を画像で紹介
では、早速、我が家のドライブに必要な条件を満たしてくれたホンダドッグのドライブボックスを画像で紹介します。
余談だけど、ホンダさんはこの商品を「ペットシート(ペットの座席)」と呼んでいて、確かにそうなんだけど、そうやって検索するとトイレ用品ばかりがひっかかるんだよね。ホンダさーん、勿体ない!
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HONDA ペットシートプラスわん2は、画像のように背面がシートの背もたれにしっかりフィットし、前面は進行方向に向かってカーブする立体構造になっています。
前面のチャックを解放すると、あご乗せ姿勢で前を向くことができます。この場合はドライブベッドと同じような構造になりますので、犬の安全を確保するためにハーネスと飛び出し防止フックを使います。
また、前面のチャックを閉じるとクレート風の使い方をすることが可能です。チャックを閉じても前方がカーブしていてメッシュ素材なので前(飼い主)を見ることができます。このカーブがあるために、チャックを閉じたときは前側の高さが制限されて狭くなりますが、この形状がかえって犬を伏せさせ落ち着かせることに役立っていると思います。
チャックを閉じていれば万一の時に犬が放り出される心配がないので、ハーネスやリードを外した状態でくつろいでもらうことができます。我が家は長距離移動で寝ていて欲しい時など、ハーネスを外しチャックをフルクローズしてリラックスしてもらっています。
フルクローズすると飼い主が見えなくなる構造が多いので、この形状は画期的です!
旅先でもキャンプでも、クローズできる機能は何かと便利だなと実感しています。
ちなみに、前面のポケットはマチもなく大きさも微妙なので、収納というよりほとんど飾りポケットです。
HONDA ペットシートプラスわん2 車への固定や生地感について
続いて、HONDA ペットシートプラスわん2を車に装着するときの固定具や生地感についてレビューします。
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ヘッドレスト・座席のすきま・座席下の3か所の固定具のほかに、背もたれの後ろに回して固定できる紐もついています。一般的なドライブベッドでよく付属している固定具です。
というわけで、ペットシートプラスわん2は、合計4か所留めで固定できる仕組みとなっています。
そもそもの形状がシートにフィットする立体構造で置いただけでも安定感がある上、これだけの固定具がついているため、ドライブ時のぐらつきは全くありません。
さすが車メーカー、この安定感は素晴らしいの一言です。
着脱もとても簡単なので、旅先では気楽に取り外してベッド+ハウスとして使えます。
なお、私の感覚では、ホンダ車以外への装着も十分に対応できると思います。車の基本構造に合わせた留め具がついているため、ほとんどのメーカーや車種に適応できるのではないでしょうか。(これまで、日産車・スバル車に乗った経験があります。営業ではトヨタ車を使っていました)
ただ、我が家のステップワゴンのシートはわりとフラットなデザインです。キャプテンシートのように人の体を包み込むようなデザインの車の場合、シートのカーブや背もたれの角度などを少し調整する必要があるかもしれません。ペットシートプラスわん2の下や後ろにバスタオルを敷くなど、座席のカーブを少し平らにしてあげるとよさそうです。
・ホンダ車以外のメーカーの車にも適用できそうだが、座席にカーブがある場合は平らにする工夫が必要
※画像を確認して、ご自身の車に合いそうかどうか自己判断をお願いします
HONDA ペットシートプラスわん2の収納
最後に、HONDA ペットシートプラスわん2は折りたたんだ状態でどこまでコンパクトになるのかレポートします。
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とっても簡単に、スリムでコンパクトにすることができます。底面のクッションサイズの状態で、厚み7㎝程度までに折りたためるため、シート下のスペースやちょっとした隙間へに差し込んでおくなど収納にはあまり困りません。
また、硬い骨組みがないので、何かを傷つける心配もなく、車中の際のマット下やフロントダッシュボードに乗せておくなど、気楽に扱うことができます。
HONDA ペットシートプラスわん2 の注意ポイント・気になるところ
我が家の使用条件下では、今のところ、このドライブボックスの惜しいところや気になるところはありません。これまでの小さな悩みが全て解決したミラクルなお品物です。
ただ、乗せる相手が黒いほう(しゃもじ)だったらと想像したときや、他のドッグオーナーさんだったらとイメージしたとき、こういうことも気になるかな、というところはあります。
HONDA ペットシートプラスわん2の注意ポイント
・小型犬用のワンサイズのみ(W約35cm×L約45cm×H約45cm)
・撥水加工ではあるが洗えない素材
・しゃもじクラスの破天荒の場合、クローズした時にメッシュを食い破る可能性
・曲面の多いキャプテンシートデザインにどの程度フィットするか未知数
・お値段が高い
HONDA ペットシートプラスわん2は、サイズ展開が1種類で選べないということ。構造上、外寸と内寸の差はほとんどなく、車に装着した時の専有スペースに対して犬のスペースはしっかりと広く確保されていると思います。仲良しの小型犬二匹なら問題なく一緒に乗れそうです。
逆に、超小型犬1頭だと広すぎてウロウロできてしまう可能性もあります。その場合は中敷きを工夫して狭くするなどの注意が必要かもしれません。
ウロウロできると車酔いしちゃうんだよね
中型犬以上の子の場合、同じホンダドッグの製品で、ペットシートサークルやペットシートマットがあります。形状はだいぶ異なりますのでHONDA DOG愛犬用アクセサリーの公式ページをチェックしてみると良いかもしれません。
また、車酔い関連で「洗えない素材」というところも乗せる犬の性格や特徴によっては気になるポイントになりそうです。不織布のような素材なので、私の場合はいざとなれば自己責任で洗ってしまおうと思っていますが、メーカー的には洗えないということなので、肝に銘じて大事に使いたいところです。
そのほか、前面のカーブのデザインはその子の性格によって好き嫌いが分かれるところだと思いますし、我が家の黒い犬のように、テンパるとあらゆるものを破壊するタイプであれば、このソフトな形状が裏目に出ることがありそうです。
最後にお値段について。昨今、しっかりとした造りのドライブベッドを数千円から購入できますので、2万円はなかなかな高額商品だと思います。ただ、同様のデザインが見当たらず、装着時の安定感や安全性に配慮されていることを考えると、私には満足感のあるお買い物でした。
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まとめ
私にとって歴代最高の犬用ドライブボックス「HONDA ペットシートプラスわん2」のレポートでした!
我が家はイベントのホンダドッグブースで現物をジロジロ見て検討して購入したのですが、この商品はインターネットであまり口コミや細かい画像がないので、検討されている方の参考になれば嬉しいです。
(画像では車内の汚れやガチャガチャが写っていたり、アングルが分かりづらかったりお見苦しい部分があってごめんなさい)
2万円オーバーの買い物ですから、使用条件に合うか熟慮しなければ。
HONDA ペットシートプラスわん2の素晴らしいところは、なんといっても走行時の安全性と犬の快適性を両立できているところです。
さすが車メーカーが作ったドライブボックス、本当に買ってよかった!なお買い物でした。
※上記は執筆時の情報です。詳しくは公式HP等を参照してください。