クレートの使い勝手を比較 折りたたみ式vs天井が開くダブルドア

    犬たちのハウスや移動手段としてひとつは持っておきたいクレート。この記事では、我が家で実際に使っている折りたたみ式のクレートとダブルドアタイプのクレートをWan-Vanlife目線で比べてみます。メーカーはどちらもリッチェルさんです。

    左がダブルドア・右が折りたたみ式

    この記事はこんな人におすすめ
    ・ハードタイプクレートの購入を検討している
    ・クレートの使い勝手を知りたい
    ・リッチェルのクレートが気になっている
    ・折りたたみ式のクレートとダブルドアのクレートのどちらが良いか悩んでいる

    yuki

    天井が開くダブルドアタイプは、リニューアルしてより丸みを帯びたデザインに変わっています。フロントのドアが金属ではなくポリカーボネート製になりました。

    目次

    クレートの基本情報

    クレートは、ハードタイプのペットキャリーとも呼ばれており、動物病院や旅先に連れていくときの移動手段として使えることはもちろん、自宅でワンコのハウスやベッドとして使うこともできます。

    クレートの基本機能は、犬や猫を安全に確保したり移動したりさせられるもの。と言っても、メーカーさんやモデルによって素材や機能が少しづつ異なります。我が家で使用しているリッチェルさんのクレート(Mサイズ)の基本情報は以下の通りです。

    天井が開くダブルドアタイプがリニューアルしているので
    ダブルドアは新旧に分け、計3種を比較します。

    折りたたみ式ダブルドア(旧)ダブルドア(新)
    商品名キャンピングキャリー
    折りたたみ M
    キャンピングキャリー
    ダブルドアM
    キャンピングキャリー
    ファイン
    ダブルドア M
    本体サイズW34×L56×38H(cm)W36.5×L57×H36.5(cm)W40.5×L55.5×H37.5(cm)
    内寸サイズ30.8×51.5×34.3H(cm)33×52.5×32.5H(cm)36×54×34(cm)
    本体重量3.1kg2.4kg2.4kg
    素材ステンレス鋼、アルミ、
    スチール他
    材質/ポリプロピレン、
    ABS樹脂、スチール、
    ポリカーボネート、他
    材質/ポリプロピレン、
    ABS樹脂、
    ポリカーボネート、他
    収納時の大きさ34×55×11H(cm)36.5×57×22H(cm)
    対応ペットの
    体重目安
    8kg以下8kg以下12kg以下
    メーカー小売り希望価格12,100円(税込)(販売終了)9,350円(税込)
    お値段(市場価格)8,000円前後(販売終了)6,000円前後
    カラー3色
    アイボリー
    ライトピンク
    ダークブラウン
    3色
    アイボリー
    ライトピンク
    ブラウン
    3色
    アイボリー
    ブルー
    ブラウン
    特徴パーツを分解せずに
    折りたたみ収納できる
    でっぱりが少ない真四角の
    フォルム
    天井に開口あり
    室内広々
    天井に開口あり
    室内広々
    折りたたみ式とダブルドアの比較

    新しいダブルドアタイプは、公式HPに収納時のサイズ情報がありませんでしたので、いったん「?」としておきます。おそらく、旧タイプ同様に、半分に割って入れ子状態になると思いますが、また情報を確かめたら更新します。

    このように、ふたつのタイプは同じMサイズでも内寸には差があります。クレートそのものが曲線的で中も広々しているのはダブルドアタイプです。一方、折りたたみ式クレートは、クレート内に折りたたみ時に必要な構造がでっぱっている状況ですが、ペタンと小さくなるので収納時は圧倒的にコンパクトです。

    クレートつながりで考えたい防災について

    クレートの内装と犬が入った時の雰囲気を比較

    では早速、クレートのサイズ感や内装、犬が入った時の様子などをレビューしていきます。

    クレートのサイズ感と内装構造について
    \スクロールで画像チェック/

    犬が入った時の様子
    \スクロールで画像チェック/

    しゃもじ

    僕は体重4㎏くらい。
    肩を起点にした体高と体長は、だいたい33㎝くらいのスクエア体形だよ!
    オスワリしたときアタマまでの高さは40㎝くらいかな。どちらのクレートでもちょっと前かがみで座る感じ。

    わたしは体重は3.5㎏くらいよ。
    しゃもちゃんよりちょっとだけ小さめなの。
    クレートは狭いほうが落ち着くわ。

    どちらのタイプも、体重4-5㎏程度のトイプードル、あるいは同じような体格・体重の小型犬なら余裕の大きさです。

    従来からダブルドアタイプのほうが幅広で、折りたたみ式の方がスリムで高さがある、というスタイルでしたが、ダブルドアはリニューアル後、より幅が広く丸っこいフォルムになりました。ダブルドアタイプの方が、室内がカーブしており余計な凹凸もないので、中に居る犬の体への当たりは少ないと思います。

    とはいえ、実際の使用時には室内にカフェマットやバスタオルを敷きますので、折りたたみ式のクレートがゴツゴツして寝にくいという感じはなさそうです。内装の凸凹や連結部分のごちゃごちゃを犬達が気にしている様子はなく、どちらのクレートでもスースーとよく眠ります。

    yuki

    むしろしゃもじのクレートトレーニングに使ったダブルドアタイプのほうが、脱走しようと格闘した爪痕が残りすぎている・・・
    全体にツルっとしているはずなのに。。。

    外側の形状も同様に、ダブルドアの方が凹凸が少なく引っ掛かりが気になる印象はありません。クレートを手で持ち運ぶシーンや、別売りのショルダー紐を使って肩にかけて持ち運ぶ場合は、折りたたみ式の外側の凹凸が気になるかもしれません。

    また、ダブルドアの一番のポイントは天井に開口があることです。クレートに入ると奥に行ってなかなか出てこなくなってしまう子や、逆にクレートが苦手で正面の扉から入れようとしても踏ん張って入らない子の場合は、この上部開口がとても役立ちます。「カパッと開けると中が丸見え」という状態になりますので簡単にペットの出し入れを行うことができます。

    さらに、リッチェルさんのダブルドアキャリーは、開口部がブラウンの透明素材になっていますので、ペット側からも人間側からも程よくお互いの様子を確認することができます。

    ・外側も内側も、ダブルドアの方がツルっとしている
    ・ダブルドアは幅広、折りたたみ式は高さがある
    ・ダブルドアは、クレートの奥にいる子も簡単に出し入れできる

    ふたつのクレート 収納の手順とコンパクトさをチェック

    続いて、収納時の比較です。ハウスとして日常的に使用する場合は、わざわざ小さく収納するシーンは少ないかもしれません。

    我が家の場合は、車中泊の際になるべくコンパクトにしたい場面があり、車載では折りたたみ式を活用しています。自宅のハウスとしてダブルドアタイプを使っています。

    しゃもじ

    しゃもちゃんのおうち、ペシャンコになっちゃった!
    なんとかして~!!

    キャンピングキャリー折りたたみ Mサイズの収納手順
    \スクロールで画像チェック/

    キャンピングキャリー ダブルドアMの収納手順
    \スクロールで画像チェック/

    収納時の高さは、折りたたみ式が11㎝、ダブルドアが22㎝です。

    シンプルな構造で直感的に解体できるダブルドアタイプに比べて、折りたたみ式はどういう構造になっていて、どこをつまむとどこが折れ曲がってペチャンコになるかという構造を理解しておかないと少々手間取るかもしれません。

    ただ、構造や手順を理解すれば、3ステップでサッサと「たたむ・組み立てる」ができる仕組みです。

    折りたたみ式クレートので特に気に入っているのは、ひとつのパーツも外すことなくすべてがクレートの内側に収納されること。折りたたんだ後も、片手で簡単に持ち運びができ、ひっかかりや凹凸がほとんど気にならない状態で収納が可能になるところです。

    yuki

    パーツが分離すると、変なところに置きざりにして紛失する可能性が。ドアのないクレートは、想像するになかなか切ないです。

    ・折りたたみ式は3ステップでコンパクトになる
    ・折りたたみ式は、たたんだ後の凹凸がなく持ち運びしやすい

    ふたつのクレート ミニバン積載時の状況をチェック

    次に、くるま旅で重要な、車内への積載状況についてレポートします。ホンダステップワゴンのセカンドシート付近に積載した場合の比較です。

    ミニバンにクレートを載せた様子
    \スクロールで画像チェック/

    このように、車内の床面に載せる場合や車中でコンパクトに収納したい場合は、折りたたみ式が便利です。

    ただ、ワンコによっては、ドライブ中や目的地でダブルドアの上部開口を使いたいタイプの子もいると思います。上部開口は縦開きで、上方向に何か障害物があると開きません。車中でダブルドアを使いたい場合は、ダブルドアを開け閉めできるようあらかじめスペースを確保しておくと安心です。

    しゃもちゃんみたいに、隙あらば自分でクレートに飛び込んで、目的地で飛び出てくるタイプなら、天井のドアは必要ないわね。

    yuki

    車酔いするタイプの子は、ダブルドアがおすすめです。外から様子が見えますし、いざというとき犬をなるべく汚さず救出できます。また、構造がシンプルなので掃除も楽ちんです。

    画像に写っているグレーのドライブシートが気になるときはこちら

    番外編 平らなクレートの上部は何かと便利

    クレートの機能そのものには無関係ですが、車中泊のくるま旅やキャンプをしていると「平らな台」や「ちょっとした物置」を重宝するシーンがあります。

    リッチェルさんの折りたたみ式クレートは、上部が平らで面も広いため、ちょっと飲み物を置いたり、犬たちの食事の準備をする台として使ったり、あるいは犬そのものをクレートの上に乗せてハーネスを装着したり、なんていうシーンで、とても使い勝手が良いと思います。

    クレートの上におぼんを乗せた様子
    \スクロールで画像チェック/

    もちろん、クレートの上にものを乗せることは用途外使用ですので、強度などの保障はできません。あくまでも、個人的に便利だなーと思っていることのご参考までに。

    まとめ それぞれのクレートに合うスタイルとは

    以上、ハードタイプのキャリー、折りたたみ式クレートvs天井が開くダブルドアクレートの比較でした!

    普段の気軽なお出かけにはソフトタイプのキャリーやペットカートが便利ですが、ハードタイプのクレートに慣れておいた方が安心な場面もあります。

    飛行機に乗せるとき、ペットホテルやトリミングの送迎、動物病院での一時待機、万が一避難が必要になった時・・・それでなくても緊張感のある場面で、せめて「クレートの中なら安心」と思ってもらえるように、犬も人間も快適で使い勝手の良いクレートがあると心強いものです。

    今回比べた2つのタイプのクレートに合っている子・合わない子、人間側の都合は以下のような感じです。

    折りたたみ式
    ダブルドア
    • 自分の意志でクレートの出入りができる子
    • あなぐら感・巣穴感が好きな子
    • 車酔いしにくい子
    • コンパクトに折りたたみたいシーンがある
    • 掃除の優先度は低い
    • クレートの奥から出てこない子
    • クレートに入りたがらない子
    • 外から様子を確認したい子
    • 車酔いしやすい子
    • 常時組み立てた状態で使う
    • 掃除しやすい方が良い

    リッチェルさんのキャンピングキャリー折りたたみ式は、たたむと高さ11㎝まで小さくなるという珍しいタイプのハードキャリーです。また、折りたたまない場合でも、真四角のフォルムであることで、くるま旅の荷物がスッキリと整いやすく感じます。

    一方、ダブルドアタイプは、とにかくペットの出し入れが楽ちんなこと、室内空間が広いこと、掃除しやすいことが魅力です。このタイプはリッチェルさん以外にもいろいろなメーカーさんから発売されていますので、好きなカラーや大きさを選ぶと良いかもしれません。

    我が家のワンにぴったりのクレート選びの参考にしていただけたら嬉しいです!

    クレートつながりで防災についての考察

    ペットクレート比較

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