ポータブル電源エコフローで家電を動かすとどうなるか試してみた件、今回は寒さに抗う暖房器具を2つ実際に動作させてみました!
ひとつは家庭用のパネルヒーター、ひとつはUSB給電式の電気ブランケットです。
この記事はこんな人におすすめ
・ポータブル電源を買おうかどうしようか悩んでいる
・ポータブル電源で家電を動かすとどのくらい充填を消耗するか気になる
・ポータブル電源で暖房器具を動作させられるか気になる
・エコフロー RIVER Proの性能が気になる
・エコフローのX-Boost機能が気になる
エコフローの基本情報
我が家のポータブル電源「EcoFlow REVER Pro(エコフロー・リバープロ)」は、定格容量 720W、AC出力 600W ,100V (50Hz/60Hz)という規格です。この機種には「X-Boost」という機能がついていて、定格出力の600Wよりも大きなワット数を必要とする家電を動作させることができます。
暖房器具や調理家電など、発熱系の家電は必要なワット数が大きいため、このX-Boost機能が活躍します。
詳しくは…
vs パネルヒーター「かるポカ」 (AC電源・1200W)
まずは、家庭用のパネルヒーターです。
我が家にはデロンギさんの重たい機種とシロカさんの軽い機種があり、今回は機動力の高いシロカさんの「かるポカ」をポータブル電源で動作させてみました!出力1200Wの家電ですので、エコフローのX-Boost機能の適用範囲です。
このパネルヒーターをポータブル電源につなぎ、「節電モード・18℃」で使ったパワー(充電)は・・・
パネルヒーター「かるポカ」 (1200W)を18℃節電モード(横浜市内の自宅内)で動作させたとき
・使った時間 30分
・使用したパワー 70%!(みるみる充電が減っていきます!)
いやはや、とにかく室温が18℃になるまではフルパワー(1200W)で動作していたと思われますが、エコフローのファンは「シューシュー」と回りっぱなしで、必死感がヒシヒシと伝わってきました。
充電がどんどん減っていくから気が気じゃなかったぞ!
この充電の減り具合。
暖かいかどうかを確認する以前に、心が寒くなりました・・・
かるポカには、温度設定モードの他に「400W」「800W」「1200W」とワット数を設定できるモードがあります。最弱運転の400Wで30分動作させてみると・・・
パネルヒーター「かるポカ」を400Wモードで動作させたとき
・使った時間 30分
・使用したパワー 45%(温度設定モードよりはだいぶマシですが…)
このように、400Wモードで運転すれば、温度設定モードで運転するよりは電力消費を抑えられます。
しかしおよそ1時間で100%の充電をほぼ使い切るという勢いですので、いずれにせよ連続運転は難しい状況です。
かるポカは、軽量で取り回ししやすく、ステップワゴンの荷台にもスッとおさまる大きさですので、あわよくば冬場のキャンプに連れて行こうと思っておりました。が、上記のとおり、ポータブル電源でパネルヒーターを使うのは現実的ではなさそうです。
冬キャンプでの野外調理もパネルヒーターで足元ぬくぬくを夢見ていたんだけど、ヒーターを使いたいなら電源付サイトが必須なのね・・・
儚い夢だったわね。
家で使う分には、犬にも安全で、風が出ないし、静かだし、とっても気に入っているヒーターです!
vs 電気ブランケット (USB給電)
気を取り直して、もうひとつ。
身にまとって暖をとる「電気毛布」です。我が家にはUSB給電式の電気ブランケットがあります。ひざ掛けとしても、着る毛布としても使えますし、冬場はペットカートに敷いておくこともできるので何かと重宝しています。
普段は、購入時に付属していた20000mahのポータブル電源につないで使っています。ちょっとした外出や、すぐに充電できる環境なら十分ですが、この容量だと「中温モード」で使用した場合でも6時間程度で電池切れになってしまいますので、車中泊やキャンプでは途中で充電池を入れ替えるなどの工夫が必要になります。
こちらのブランケットを、エコフローで動作させてみると・・・
電気ブランケット (USB給電)をエコフローで動作させたとき
・使った時間 1時間
・使用したパワー:高温モード3%・中温モード2%・低温モード1%
(ほとんど充電を使わない!)
このように、ほとんど充電を消費せず安心して使うことができました!実際には強モードは直接触れると熱いくらいですので、ほの温かい感じが欲しい時や底冷えを防ぐ目的であれば中モードや弱モードで十分と思われます。
冬場の車中泊などで一晩中(10時間)ONにしておく想定をした場合、中モードで動作させたとして20%程度、弱モードで10%程度の充電残量があれば十分です。
足元だけでも電気毛布があるとないとでは、全然温かさが違います♪
注意ポイントとして、こちらのUSB給電ブランケットは基本的にはポケットサイズの充電器をブランケット本体のポケットに入れて使う仕様になっているため、USB充電のコードは10㎝ほどの長さしかありません。このコードの長さ(短さ?)で、据え置き型のポータブル充電器から給電するのは難しいと思います。
エコフローのような据え置き型のポータブル充電器で給電したい場合は、USBの延長ケーブルを準備しておくと完璧と思われます!
USB給電の電気ブランケットは給電コードが短い。エコフローから給電するなら延長コードがあると便利!
シーンに合わせて、ポケットタイプと据え置き型の充電器を使い分けると活躍シーンが広がるわね!
まとめ
以上、ポータブル電源EcoFlow(エコフロー)で暖房器具を動作させてみると、実際どれくらいの充電を消費するのか、レポートしてみました!
エコフローには、X-Boostという高出力家電に対応できる機能がついていますが、基本能力以上の力をオプション的に動かす機能なわけなので、パネルヒーターのような「室内を温める」系のハイパワー家電を使うのは現実的ではないことが良く分かりました。
一方で、自分のまわりだけ底冷えしないようにしてくれる電気毛布のような暖房器具を動かすには十分な容量があり、冬の車中泊クオリティが格段にレベルアップする印象です。
エンジンを切った冬の車中泊や冬キャンプで夜空を見上げるときに電気毛布をぬくぬくとまとい、足りない分は湯たんぽならぬ犬たんぽで暖をとる心地よさはなかなかありがたいものです。
しゃもちゃん、こう見えて寒がりなんだ。
隙あらば電気毛布を独占するぞ!
やめて。
ポータブル電源を検討する際の参考になれば嬉しいです。
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